寺社勢力とは、単なる宗教施設ではない。時代によって形は変わるが、信仰、儀礼、土地、知識、教育、地域共同体の管理を通じて、国家と社会の間に立った巨大アクターである。
ここでは「寺社」を一枚岩として見ない。時代・地域・宗派・社寺の規模によって、持った力は大きく異なる。
時代ごとに表の形は変わるが、正統性、知識、土地、共同体管理という機能は形を変えて現れる。
寺社勢力は、古代国家形成、中世の武力と土地、江戸の地域管理、明治の再編をつなぐアクターである。